花壇と休校
長いお休みが明け、多くの地域で学校再開のめどが立ちつつあります。
まだまだ油断はできませんが、徐々にこの状況が収まっていくことを祈るばかりです。
地元の小学校では休校中に親子登校日が設定され、学校を訪れる機会が2度ほどありました。
登校日の都合のよい時間帯に親子(または親だけ)で、教室に入り先生に近況報告し、教科書や教材、プリント類を受け取るというものです。
GW後の登校日の際、ふと校内の通路端に目をやると、咲き終わったチューリップが球根ごと引き抜かれ、束になって横たわっていました。それを見て、毎年4月になると、校門脇の花壇いっぱいにチューリップの花が咲いていたことを思い出しました。
今年は見てくれる子どもたちもいないまま、しおれて咲き終わっていたのです。
そのことに気づき、なんとも複雑な気持ちになってしまいました。
休校中は、先生方が花壇やプランターの手入れをしてくださっていたとのこと。
見れば、1年生の教室の窓の外には朝顔の鉢がずらりと並んでいました。すでに双葉が顔を出しています。いつ学校が再開しても大丈夫なように、1年生の先生が会うことのできないままでいる新入生の名前を植木鉢一つ一つに記入し、種まきしてくださったのでした。
2年生以上のプランターには、ヒマワリやへちま、ジャガイモ、ナス、トマトなどが植えられ、支柱も組まれていました。
本来なら授業で子どもたちが植え、世話をするはずでしたが、長引く休校でそれも叶わず、学校再開に備えて先生方が毎日手入れされていました。
このほかにも、登校日の朝に下駄箱や手すりなど、手が触れそうなところをアルコール消毒しておいてくださったということをお聞きして感謝の気持ちでいっぱいになりました。
コロナウィルスの影響を目の当たりにして、学びの現場での多岐にわたる業務や活動に携わる方々に、お礼を申し上げたい一日でした。